個人ブログは「何を書くか」と合わせて「誰が書くか」も重要です。
基礎編で解説した通り、GoogleがEEATを重視している背景はもちろんあります。
でもここで語るのは、単純に権威があるとか実績があるとか、資格をたくさん保有しているとか…そういう類の話とは少し違いますので、先にお伝えしておきます。
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読者は数ある情報の中から、あなたの情報を選んでインプットしている
ブログにアクセスしてくれた読者へ、次のことを納得してもらうために、書き手を明確にします。
- どんな人が情報発信しているのか
- 何でその人が情報発信しているのか
- その人が情報発信することにどんな意味があるのか
いまの時代は、いろんな人がいろんなジャンルで情報発信をしています。
それは、つまり「インプットするのはあなたの情報じゃなくてもいい」という話に繋がってしまいます。
なので、何で「あなたの情報じゃないといけないのか」をしっかり読者へ伝えて、納得してもらう必要があるのです。
顔出し、本名出しすればいいってワケではない
顔や本名を晒す必要はなく、ニックネームやアイコン画像でぜんぜん構いません。
SEOの技術がないのに、ミドルキーワードで検索1位を取っていたDさんの話を思い出してください1。
あるニッチな士業ジャンルで誇れる実績や権威を持っているにも関わらず、ニックネームやアイコンでブログ運営していました。
すなわち、ただ単に実績があるとか権威があるとか、そういう話だけではないってことです。
発信者の価値観や世界観が分からないと、納得してもらいにくい
自分が読者の立場になったとして想像してほしいのですが…
例えば「〇〇ブランドのソロキャンプテントに関するレビューを知りたい!」と思って検索したとします。
検索結果から「おッ、この記事なら本音のレビューが書かれていそうだな」と思って記事を読んでも、ブログ運営者の人間性が感じられない場合は、次のように疑うでしょう。
- 他でよく見る情報と同じだな
- 良い情報でも何でもないな
- 本音で言っているのかな
それで結局「他にもっと良いレビューないかな」と検索結果へ戻った経験が、あなたも少なからずあるはずです。
現実世界に置き換えても、同じ話である
例えば、カラダを絞りたくてスポーツジムでトレーニングしているとき…
大豆はダイエットに効くから、痩せたいならもっと大豆を食べると良いですよ!
こんな感じで知らないオジサンに声をかけられても、正直まったく響かないし「あなた誰ですか?」って怖くなりますよね。
それより、いつもジムで一生懸命トレーニングしていて、美しいカラダを磨いている女性に…
大豆はダイエットに効くから、痩せたいならもっと大豆を食べると良いですよ!
と声をかけられた方が、その女性のことを特に知らなくても「なるほど、そうなんだ!もう少し話を聞かせてほしいな」と心は動くと思います。
例がヘタで申し訳ありませんが…すなわち「誰が言うか」が重要だということで理解いただけると幸いです。
プロフィールページ・運営者情報ページを整える
「書き手を明確にするって…どうすれば良いの?」という話になるのですが、これはプロフィールページや運営者情報ページをしっかり整えればOKです。
この部分を軽視する人は意外と多いのですが…
ブログで記事を書き始める前に「プロフィールページ」や「運営者情報ページ」を作って、自分の価値観や世界観、ブログを通じて伝えたいことなどを明示しておきましょう。
すごく良いことを書いているのに、書き手の情報がどこにも書かれていなくて「この記事は本当に人間が書いたのかな…」と不安になった経験が僕にはあります。
プロフィールページ・運営者情報ページに書くべき内容
特に決まりはありませんが、次のような情報を書いて価値観や世界観を演出していきましょう。
- ブログで発信していく内容
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すなわち「ブログのコンセプト」をひと言で書きましょう。
例:〇〇(ブログ名)では、快適で楽しい毎日を過ごすためのアイデアとしてインテリア・家具を中心に紹介しています。
- ブログを立ち上げた経緯
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「なぜそのジャンル・テーマでブログをはじめたのか?」のキッカケを書きましょう。
例:私はもともとインテリアメーカーで働いていたのですが、自社商品を企画・販売している中で「家具選びの視点は、その人の置かれている状況によって違うのに、自社商品ばかりオススメするのって…何か違う」と感じていたのです。
- ブログ名の由来
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ブログ名の由来があると、そこにストーリーが生まれて良い感じになりますね。
例:ちょっと恥ずかしいんですけど…私は昔からaikoの曲「〇〇」が大好きなんです。その曲の歌詞にある「〇〇~♪」のフレーズが特にお気に入りで、それと「インテリア」をかけ合わせて「〇〇」というブログ名にしました。
- ブログ運営者の情報
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書ける範囲で経歴を書くと良いでしょう。
例:私はいま30歳半ばで、子ども2人と夫の4人で都内の賃貸マンションに暮らしています。高校2年生のころから「〇〇」のドラマがきっかけでインテリアに興味を持ちまして~…
書くべき内容は決まっていないし、都度見直して書き換えても良いので、いろんな個人ブログを参考に書いてみましょう。
キャラクターを設定して世界観を演出するスタイルもある
ブログの運営スタイルによっては「キャラクターを設定して世界観を演出していく」という方法もあるでしょう。
もちろんウソを書くのはNGですが、必ずしも「自分自身をブログ運営者に立てなきゃいけない」というルールなんかありません。
映画やドラマ、マンガ、小説の多くは「フィクションです」と示した上で、架空のキャラクターを設定して世界観を演出していますよね。
同じような感じで、ブログの世界観を作り上げても構いません。(先生と生徒によるキャラクター設定は、世界観が分かりやすくて鉄板スタイルでしょう)
キャラクターを設定する場合は、特にプロフィールページの作り込みが重要になってくるでしょう。(マンガの最初に登場人物の紹介ページがあるように)
- 同じような情報があふれる中で「書き手」を明確にして、価値観や世界観に共感してもらうのが重要なこと
- 単純に権威があるとか実績があるとか、資格をたくさん保有しているとか、そういう類の話ではないこと
- 価値観や世界観を伝えるために「プロフィールページ」や「運営者情報ページ」を作り込むのが最適であること
- 必ずしもブログ運営者を自分自身にする必要はなく、キャラクターを設定して世界観を演出するスタイルでもよいこと
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