4.3 知りたい人が多い情報から先に伝えるのが原則

SEOブログ記事で情報を伝えていく順番は知りたい人が多い情報から先に伝えるが大原則になります。

これは「レビュー系記事」でも「口コミ系記事」でも「〜とは系記事」でも、どんな記事でも共通する、とても重要な話となります。

目次

そもそも読者は「記事を読みたくない」ことを理解する

読者の99%ははやく悩みや願望の答えを知りたいのです。

本当は文章なんて読みたくないのに、仕方なくGoogleを開いて検索窓にキーワードを打ち込み、検索結果の中から答えを教えてくれそうなコンテンツを選びます。

さくちょ

検索したくてキーワードを入力している人なんて、1.0%もいないでしょう。

開いたコンテンツにすぐ答えが書いていなければ、即座に離脱する

あなたも一度は、次のような経験があるのではないでしょうか。

初心者がやってしまいがちなパターン

読者

最近インスタでよく見かける商品Aって本当に効果あるのかな?…よし、口コミを探してみよう!

読者

「商品A+口コミ」で検索!!う〜ん…おッ!このタイトルの記事が良さそうだから読んでみよう!(タイトルをタップ)

読者

…ちょっと、私が知りたい口コミが書いてないじゃない!…もう!他の記事を探すわ!(スワイプして検索画面に戻る)

さくちょ

これは極端な例だと思うかもしれませんが、いざ自分が記事を書くと、こういう記事を書いてしまう初心者の方は本当に多いです。

なおこの例は、読者が「商品Aの口コミを知りたい!」という検索意図なのに、いちばん知りたい「商品Aの口コミ」が記事の後半に構成されていて、答えまで遠すぎるのがNGです。

ChatGPTから知りたい人が多い情報の順番を提案してもらう

「知りたい人が多い情報の順番はどうやって把握するの?」と疑問に思いますよね。

残念ながら「知りたい人が多い情報の順番」を正しく知る方法はありませんので「ChatGPTに提案してもらう方法」をここではオススメします

手順は次の通りです。

  1. ChatGPTにキーワードの検索意図を複数提案してもらう
  2. 複数の検索意図を「知りたい人が多い情報の順番」に並び変えてもらう
  3. 提案してもらった順番で記事を書いてみる

例えば「会社+やめたい」というキーワードの検索意図をChatGPTに聞いてみると、次のように提案してくれました。(もし検索意図が複数出てこなかったら「検索意図を5つ以上提案して」と指示を工夫します)

画像の文字が見づらい場合はここをクリック
プロンプト

あなたはSEOの専門家であり、読者の顕在ニーズと潜在ニーズを満たすコンテンツを提供できることで定評があります。そこで「会社+やめたい」というキーワードで検索する人が一番知りたいことを教えてもらえますか?(検索意図は何ですか?)

ChatGPTの提案

「会社+やめたい」というキーワードで検索する人々の検索意図を理解するためには、彼らが抱えている可能性のある問題やニーズを考慮に入れることが重要です。このキーワードを使用する人々は、以下のようなことを知りたいと考えているかもしれません。

  1. 職場の不満: 検索者は現在の職場環境に不満を持っている可能性があります。これには、職場の人間関係、仕事の内容、上司との関係、仕事のストレス、キャリアの成長の欠如などが含まれます。
  2. キャリアの転換: 検索者は新しいキャリアの可能性や他の仕事への転職について情報を求めているかもしれません。彼らは自分のスキルや興味に合った新しい職業を探している可能性があります。
  3. 退職のプロセス: どのようにして会社を辞めるか、正式な退職手続き、退職通知の書き方、退職後の法的な権利や義務に関する情報を探している可能性があります。
  4. 金銭的な懸念: 退職に伴う金銭的な影響、退職後の生活費、転職活動中の財政管理などについてのアドバイスを求めている可能性があります。
  5. 精神的な健康とウェルビーイング: 仕事のストレスやバーンアウトに対処する方法、職場を離れた後の精神的健康の維持に関するアドバイスを探していることも考えられます。

このような検索意図に基づき、SEOの専門家としては、職場の不満を解決する方法、キャリア転換のアドバイス、退職の手順、金銭管理のヒント、精神的健康の維持に関する情報を提供するコンテンツを作成することで、読者の顕在ニーズと潜在ニーズを満たすことができるでしょう。

続けて「提案してくれた検索意図を知りたい人が多い順番に並び変えて」と指示しましょう。

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プロンプト

提案してくれた5つの検索意図を、「会社+やめたい」というキーワードで検索する人が知りたいだろう順番に並び変えてください。

ChatGPTの提案

「会社+やめたい」というキーワードで検索する人々が最も知りたい情報を推測するとき、検索者の最も直接的なニーズや懸念から始まり、その後より具体的または長期的な計画に移ると考えると、以下のような順番で並び替えることができます

  1. 職場の不満: 多くの場合、検索者はまず自分がなぜ会社を辞めたいと感じているのかについての具体的な理由や、職場での直接的な問題点を把握しようとします。
  2. 退職のプロセス: 職場の不満を確認した後、検索者は退職するための具体的な手順やベストプラクティス、法的な側面など、次のステップを知りたがるでしょう。
  3. 金銭的な懸念: 退職を考える際、金銭的な影響は重要な要素です。検索者は退職後の財政計画や生活費の管理についての情報を求めるかもしれません。
  4. キャリアの転換: 退職を考える人々は、次にどんな仕事をすべきか、またはどのようにキャリアを変えるべきかについての情報を求める可能性があります。
  5. 精神的な健康とウェルビーイング: これは、職を辞めたいと考える際の重要な側面ですが、最初に考えることは少なく、退職後の生活や新しいキャリアを考える際に、より焦点を当てられることが多いです。

これは一般的な順番ですが、個々の検索者によって最も関心のある項目や状況は異なるため、検索結果は個人によって大きく異なることに注意してください。

さくちょ

このように、ChatGPTはそれなりの根拠を付けて「知りたい人が多い情報の順番」も提案してくれます。

また「知りたい人が多い情報の順番」に納得できない場合は、順番の根拠をChatGPTに聞いてみるのも良いでしょう。

正解がない中で迷い続けるのはモッタイナイ

厳密に言うと、入念にリサーチすれば「知りたい人が多い情報の順番」は分かります。

ChatGPTが登場する以前は、リサーチに時間をかけて「知りたい人が多い情報の順番」を把握し、それに基づき記事を書いていました。

しかし、副業でブログを実践する僕らはリソースが限られています

リサーチに時間を取られすぎて記事を書けないと…それはそれで問題ですよね。

ChatGPTが出すのは「あくまで提案」であり、必ずしも正しいとは限りません。

正しいとは限りませんが、それでも悩んでいる時間をショートカットできるなら、ChatGPTの力を借りて前に進むことを優先すべきだと思います。

さくちょ

くり返しとなりますが、ブログで稼ぐなら記事を書くのが最優先事項です。

ヒートマップで読者の行動データを分析し、あとから記事構成を調整する

知りたい人が多い順番を正解に近づけるためには、まずは記事を公開し、ヒートマップツールで読者の行動データを収集・分析してから、あとで調整しましょう。

ヒートマップツールは、自分の記事にアクセスした読者がどのように行動したのかを「見える化」するためのツールです。

例えば、次の画像のように目次のクリック率を把握できます。

さくちょ

クリック率の多い項目が記事の中盤以降にあるなら、その部分を記事序盤に入れ替えてみるのも良いでしょう。

またヒートマップでは離脱率も把握できます。

さくちょ

記事前半で大半の読者が離脱しているなら、知りたい人が多い情報から順番に伝えられていない可能性があり、その場合は順番を入れ替えて再検証するとよいかもしれません。

理想は下図のように、逆三角形イメージで情報を伝えていくことです。

読者行動データは、記事を公開しないと集めることはできない

まず記事を公開しないと正解・不正解は分かりませんので、くり返しになりますが不完全な状態でも記事を出し続けるを徹底していきましょう。

そして悩んで前に進めない場合は「ChatGPTの提案」を積極的に借りましょう。

さくちょ

不完全な状態でも記事を公開し、分析データを集めたあと、数値的根拠のある改善をくり返すことこそ、正しいブログ運営方法です。

ここで伝えたかったこと
  • ブログ記事は「知りたい人が多い情報の順番」で書くのが原則であること
  • 開いた記事にすぐ答えが書かれていないと、読者はすぐに離脱すること
  • 「知りたい人が多い情報の順番」が分からないならChatGPTの提案を活用すること
  • ヒートマップツールなどで読者の行動データを分析し、あとから記事構成を調整すること

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